2011年01月12日

齋藤薫「人を幸せにする美人のつくり方」

 家内と京都に行った帰りの新幹線の中で読んだ。当然、彼女が持っていた本である。移動中というのは、普段自分では手にしない本との出会いがあるものだ。

 筆者は元大手女性雑誌の編集者。今は書く方に回って美容ジャーナリスト。本書もGraziaに連載された「30代こそ綺麗の主役」という連載コラムをまとめたものだ。

 こういうタイトルだから、化粧やファッションの情報が書いてあるのか、というとそうではない。表紙の副題に「魂論「志」」とあり、「あなたは美しさの使いみちを間違えていないか?」「人を幸せにする人がいちばん幸せ」といった、美の心得に焦点を当てた本だとわかる。

 江戸時代でいえば、女性教訓書には、化粧の仕方など実用的な面から、女のたしなみとしての心得を説いたものがある。人情本論を書いていて読み漁ったものだが、本書はその現代版だ。

 日本・欧米の女優や、ヒラリー・クリントン、美智子皇后、マリー・アントワネット、ココ・シャネルまで取り上げて、その人の精神的な意味も含めた「美しさ」の謎を、切れ味鋭く説いてゆく。

 小雪=ショーケースの高価な宝石ではなく、あるがままが感動を呼ぶ、美しい景色のような美人。
 真矢みき=どんな性格かすぐわかって安心。経験の多さ・包容力・人情味を感じさせる「女にもてる女」。
 ヒラリー・クリントン=プライドを失わず場面で使いわけ、時代によって進化できる頭のいい女性。
といった具合だ。

 すっかり移動中の2時間夢中になってしまった。さて、究極の「女らしさ」とは何か。「若さと美しさの分だけ高い志を」「粋は美しさの中で最も上等」「女性のほうがピュアな社会性を持っている」「ただ美しいだけでもただ有能なだけでもいけない」「マリア性を永遠のテーマに」。これは美を通した自己啓発書なのだ。授業にも使えるネタ満載だった。
posted by 雑食系 at 11:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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