2011年01月19日

氏家幹人「武士道とエロス」

 こういう話題を授業でやりだすと、学生の眼の光り方まで妖しくなる。「もちろん、こういう趣味は私はないんですが、想像するに美少女より美少年の身体の方に、美の軍配をあげる芸術家は過去多くいました。ミケランジェロ、三島由紀夫。。。」とか。

 「若衆というのは、今でいう、ジャニーズですね。身が軽くて、飛び散る汗がさわやかでないといけません。もうそろそろキムタクは汗が臭そう。」とか。

 今まで読んだ解説では「西鶴が語る江戸のラブストーリー」の染谷智幸氏のものが、最も簡潔かつ要点を衝いていた。潔癖な肉体への志向と倫理性である。

 標題書も冒頭、秀吉が信長の草履を肌で温める説話をまず挙げる。この感覚が、命のやりとりにもつながる濃密で過剰に倫理的な男同士の関係につながる。

 思うに、男女関係は、結婚という現実か、遊廓という金銭的交換関係に江戸時代の場合、落ち着いてしまう。何者にも交換できえない「あなた」は、男性同士の方がありえた、というのもわかる気がする。そんな用例に本書は溢れている。

 でも「わかる気がする」なんていうのは、本当は生易しいものなのだろう。学生からは、やはり妖しい眼で見られるが、「新宿で見た槙原敬之は、本当にこきたないホモだったですね。でも、というか、だからこそ、彼の詩は思いの一図さと切なさがあふれているんですね。」などと、サービス精神を発揮して説明してしまう。

posted by 雑食系 at 00:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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