2011年01月28日

高橋睦郎「俳句」

 最寄駅の駅ビル内の本屋で手にとったのだが、美術書のコーナーに置かれていた。というのも、高橋氏選の俳句に、写真を配した本だからである。

 しかも、俳句には英訳と、解説(英文付)という構成だ。国際俳句協会が立ち上がり、40ヶ国で俳句が作られている時代に合わせた内容だ。装幀も凝っていて、ボストンの本屋で見た日本文化紹介の写真集に凄く似ている。

 序文もエコクリティシズム(環境文学)としての俳句の可能性が論じられている。漱石が「草枕」で喝破したように、欧米文学の主題は人間であり、テーマは愛・正義・自由などである。

 俳句は人間を背後に、自然を前面に出しているという意味で、畏友子規も、世界でユニークな位置を占める文学と考えた。ようやく詩人が、定型を含め、これに注目して俳句界に参入し始めている。

 高橋氏もその先頭に立っているが、先日角川のパーティーに出ておられた。会場でもオレンジ色のマフラーをしたままの、氏の姿が俳人の中で、格別お洒落だったことは間違いない。

 色の感覚に敏感な方なのだろう。選の中の子規句も、色の対比を使った、まるで印象派絵画のような次の句を挙げている。

  木枯や紫摧け紅破れ   子規
posted by 雑食系 at 00:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。