2011年02月01日

加藤幹郎「ブレードランナー論序説」

 実は映画マニアである。リドリー・スコットのSF映画「ブレードランナー」は、何の期待も持たず、大学時代、クラスメートと新宿歌舞伎町の映画館で見た。

 が、終わって出てきた時は強烈なインパクトを受けていた。80年代前半は、まだSFは明るかった。「スターウォーズ」の時代である。しかし、この監督の「ブレードランナー」と、「エイリアン」は、未来を決して明るく描いていない。

 こういう撮り方をする人は、まずアメリカ人ではないな、と「キネマ旬報」を調べると、やはりイギリス人だった。美術も新しかった。ゆわゆる、サイバー・パンクと言われるクールなサイボーグのファッションが効いていた。監督は美術出身でもある。

 本書は、深読みも含めた、映画の作品論のお手本だ。基本は文学の作品論と同じだが、映像編集への知識と、美術的イメージの問題が、映画論には必要だ。

 この映画は、オランダ絵画まで引用するほど、コードに満ちた映画だがら、評論家の深読みは縦横に出来る。映画の主役は、ハリソン・フォードだが、精悍で凶悪でかつ独特の気品を持つサイボーグ(レプリカント)役のルトアー・ハウガーがいい。

 なかなかない面貌だと思っていたが、去年オランダを旅行してみると、似た風貌の人が多くいた。オランダ人のあるタイプだったのだ。 
posted by 雑食系 at 00:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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