2011年02月21日

中江兆民「三酔人経綸問答」

 酒席の議論は、しまりがない。哲学などは酔って議論しないだろう。しかし、文学や政治は違う。酔った方が面白い議論ができる場合がある。そういうサロンとなった酒場は多々聞く。

 一旦酔えば、政治・思想を語ってとどまるところのない南海先生のもとに、洋学紳士と豪傑君という全く対照的な二人が訪ね、酔を発して談論風発となる。

 洋学紳士は、純粋反戦思想の持ち主の理想主義者。対する豪傑君は、実力でアジア侵略も辞さない現実主義者である。今でも政治思想を大きく分ければこの二つの潮流になろう。

 ネオコンのブッシュ・チェイニーと価値外交のオバマ。その源流は、世界戦略のシオドア・ルーズベルトと、国際連合のウィルソンまで遡れる。

 文学も理想派と現実派に分かれよう。漢詩・和歌・俳句・読本は前者、浮世草子・洒落本・黄表紙・人情本・滑稽本・川柳・狂歌は後者。江戸文学にも近代のような、没理想論争はなかったのだろうか?ないなら、自分で書いてみるのも一興だ。
posted by 雑食系 at 00:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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