2011年02月25日

遠藤文子「富安風生の思い出」

 富安風生は、虚子門の大物である。遠藤さんは、風生の御嬢さん。風生の始めた俳誌「若葉」が千号を迎えるにあたり、風生の思い出を語った文章を集めたものである。確かに今まとめておかないと生き証人はいなくなってしまう。

 今を時めく、行方克巳・西村和子といった大物俳人たちが、学生時代の風生との出会いを語っていて興味深い。今俳人として彼らがいるのは、ここに発するという、はるけくもよくここまで来たか、という思いがあるのだろう。

 故人の文章では、町春草先生の文章が目にとまった。町先生は仮名の大家で、美人でも有名。学生時代・非常勤時代、ご尊顔を拝しても、年齢を感じさせないお若さであった。浮いた話も多かった、まさに書道界の「小町」だったが、「ホトトギス」同人であったことは、最近知った。

 俳句文学館の「ホトトギス」は、町先生旧蔵書だったのである。さて、その町先生が、老風生の書に「艶」が消えなかったこと、しかも格調の高さもあるという。表紙の絵・書・落款はまさにそれだ。

 風生は終生猫好きだったという。何となく「書」の「艶」とつながるような気がする。
posted by 雑食系 at 00:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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